第100120号「あの方は盛んになり私は衰えなければなりません」
基督聖協団 宮城聖書教会
牧師 田中 時雄
キングダム【100120】号
「あの方は盛んになり私は衰えなければなりません」 このバプテスマのヨハネのことばは、ヨハネ福音3章22節以降のバプテスマときよめに ついて関係づけられます。ヨハネの弟子たちは言います。「あなたが証言なさったあの方が、 バプテスマを授けておられます。そして、みなあの方のほうへ行きます。」それを聞いてヨ ハネは、自身を花嫁を迎える花婿の友人に自分をたとえて「私もその喜びで満たされてい ます。」と話します。当時の宗教指導者たちの多くはメシアであるイエス様を受け入れず、 喜ぶ事ができず、素直にヨハネのように「花婿のことばに耳を傾けて大いに喜んでいる。」 (ヨハネ福音3:29)と言う事ができませんでした。ヨハネがイエス様を喜ぶ原体験はル カ福音書1章41節〜44節には「ほんとうにあなたのあいさつの声が私の耳に入ったとき、 私の胎内で子どもが喜んでおどりました。」と書かれています。 ヨハネは、自身とイエス様との関係を正しく理解し、行動しました。また彼は弟子たち が、あるユダヤ人ときよめについての議論をしていた、そのきよめということについても、 ヨルダン川の向こう岸のベタニヤでバプテスマをイエス様に授ける経験を通し、聖霊によ り理解していました。また、後にイエス様も有名な山上の垂訓と称されるマタイの福音書 5章12〜13節で、困難な状況の中でも喜びなさい。喜びおどりなさいと勧められます。そ して「あなたがたは地の塩です。」と弟子たちと群衆に教えられました。日本語で「しおら しい」という本来の意味は、充分にきちんと塩気が利いている食べ物のことを意味します。 しかし塩そのものは食べ物を生かすが、目立ちません。塩はからだを温め、元気をつけま す。「しおらしい人」とは、ですから十分に塩気をからだに保って健康な人を現します。 塩が塩気をなくせば役割が果たせないとイエス様は言われます。私たちも十分に塩気を保 つことにより、ヨハネのように家庭の中で教会の中で、私ではなくイエス様が盛んになる ことを切望し、喜ぶ歩みをしたいと願うものです。 キングダム2010年 1月号より