第20201001号
「一致と協力への祈り」
青梅教会
濱野好邦
キングダム【20201001】号
「一致と協力への祈り」 イエスは五つのパンと二匹の魚を取り、天を見上げて神をほめたたえ、パンを裂き、そして人々に配るように弟子たちにお与えになった。また、二匹の魚も皆に分けられた。彼らはみな、食べて満腹した。そして、パン切れを十二のかごいっぱいに集め、魚の残りも集めた。マルコの福音書6章41−43節 有名な五千人の給食の話です。マタイ伝によるとこの五つのパンと二匹の魚は、イエス様の説教を聞きに来ていた少年の弁当だったことが記録されています。少年は喜んで自分の弁当を提供し、イエス様が感謝の祈りを捧げ、集まっていた群衆に分けるとパンと魚は増えに増えて五千人以上のお腹を満たしたというのです。 44節に、「パンを食べたのは、男が五千人であった」と書かれていますので、女性と子供を合わせれば一万人以上の人がこの奇跡を体験したことになります。イエス様の奇跡は、キリストには人を救う力があることを証明するものと、旧約聖書で示された神様の力はイエス様が持っていることを証明するものでした。 この奇跡は、パンを与える神様は、人間を含めるすべての生き物のいのちの源であり、人を救う神様であることと、出エジプトの旅の中で、天から「マナ」を降らせてイスラエルの人々を養った神様が、実はイエス様なのだということを証明しているのです。少年が自分の弁当を隠してしまったらこの奇跡は起きなかったかもしれません。 私たちが自分の持っているものを他の人々と分け合う時に神様の栄光が現れます。私たちにも様々な能力や持ち物が与えられています。それをイエス様に献げ、イエス様に活用していただくことができたら、素晴らしい結果を見ることができます。イエス様は私たちが助け合って生きることを望んでおられるのです。弁当を提供した少年を模範にしていきたいと思います。 サタンが人類社会に分裂と分断を投げ込んできます。キリストは十字架と復活によって神様と私たちの間にあった溝を埋め、和解を成立させ、私たちを神の子として神様の愛と恵の中で生きられるようにしてくださいました。今、九州方面で大洪水のために塗炭の苦しみを強いられている人たちがいます。私たちは一致して助けの手を差し伸べなければならない時です。 このために聖協団で義援金を募っています。 読者の皆様のご協力をお願いします。 キングダム2020年10月号より