第14回 メビックについて
弘前富士見教会  大久保 隆伴        

 そもそも「メビック」という名称は、どこからきたのでしょうか。本家本元である愛隣チャペルの内越言平師は次のように説明しています。「MEBIGのMEは、MEMORY(暗唱聖句)、BIは、BIBLE(メッセージ、聖書の学び、賛美、お祈り)、Gは、GAME(遊び)を意味している」と。
 このようにメビックとは、従来のCSとあまり変わらず、ゲーム(遊び)を加えたもののようです。しかし、実際には愛隣チャペルのCSはまったくの別物で、数百人のお友達(メビックでは、子供の人格を尊重してこのように呼びます)が、毎週教会に集まって来ます。又、週日メビックもやっていて、日曜日以外(月、火、木、金、土)にもお友達が集まって来る姿は、まるでお友達伝道のリバイバルです。
 なぜ、お友達にとってメビックがそんなに魅力があるのでしょうか。ここでメビックの大きな特徴であるゲーム(遊び)について少し考えてみます。

 川崎医科大学小児科教授の片岡直樹師は、「特に幼児期から少年、少女期までの遊びは、心身の発達に書く事のできない大切な体験です。それで、テレビやビデオばかりを見て、遊ばないない生活をしていれば、心身の発達に好ましくない影響が出るのは避けられません」と述べ、又「あそびの学校」を開校された菅原道彦さんは、「ファミコンをやりすぎている子どもたちは、兄弟喧嘩が多くなった、物を忘れることが多い、人の話を聞かない、攻撃的になってきた。ノこれは子どもたちが外に出て遊ばなくなったことに起因している。なにしろ人間の土台は豊かな遊びの中で創られるからだ」と言っています。
 このように一般的な方々も今、子どもたちに本当の「遊び」を取り入れることがいかに重要であるかを語っています。そこでメビックの内越言平師が、遊びについてどう考えておられるかを紹介します。
 「第一に、遊びはお友達をリラックスさせます。第二に、遊びはお友達に仮面をつけさせないのです。第三に、遊びはお友達の能力を引き出します」と。
 このように見てきますと、「遊び」はメビックの礼拝プログラムの中で重要な要素となっています。つまりゲーム(遊び)は、単なる人集め、お友達の気を引くためのものではないのです。メビックは、この「遊び」を礼拝プログラムの中に取り入れて行ないます。礼拝堂の椅子を取り除き、思いっきりゲームをして遊びます。みんなで一緒に遊んで、笑ったり、大きな声で叫んだりします。このようにして心が開かれ、生き生きとしてきます。その時に聖書のみことばが語られ、みことばはお友達の魂を養っていきます。
 現在、私たちの教会ではこのメビック方式を取り入れ、金、土、日とCSの礼拝を行なっています。まず、金曜リビック(当教会ではリビック)から紹介します。時間帯は、四時三十分から五時三十分までで、まず初めに間違い探しをします。お友達がB5の紙に書いたイラストやマンガの絵をもとにして作ったものです。次は賛美です。賛美はもちろんメビックの賛美(CD)を使っています。従来の賛美に比べて、とてもリズム感があり、お友達にとって歌詞の内容も非常に分かりやすいものです。なぜならば、歌詞そのものがお友達の生きた証しのことばだからです。次に司会者、又は牧師が祈ります。
 そして早速ゲームが始まり、大体3つから4つ位のゲームを行ないます。最近の一番人気は、ドッチボール(ゴムボールを使う)、次にサッカー(直径十センチ位の布製のボールを使う)。そして、座布団飛び(これは跳び箱のように座布団を飛び越えるゲーム)。他にはコンペート、イガイガホイ等が人気のゲームです。その後で十分位のショートメッセージをします。思い切り遊んだ後なので、お友達の心は落ち着いてメッセージに集中します。最後に説教者がお祈りをして終わります。
 次は暗唱聖句の時間です。まずCS教師が大きなボール紙にグー、チョキ、パーを描いたもので、お友達とじゃんけんをします。こうして暗唱聖句の順番を決め、暗唱できたらご褒美のお菓子がもらえます。
 又、各集会では出席簿を付け、出席が5回になるとさらに豪華賞品(文具やオモチャ類)がもらえます。
 次に土曜リビックについて紹介します。これは公園伝道で、土曜日の三時三十分から四時三十分まで、近くの公園でリビックを行ないます。ここでの一番人気はリレーで、2チームに分かれて競争します(バトンを使用)。これがまた盛り上がります。その他には靴飛ばし、色鬼、紙飛行機飛ばし、大縄飛び、宝探し、特に夏になると、風船に水を入れて空中に投げてキャッチする遊び、ダイナマイトキャッチが人気で、屋外ならではのゲームです。この後、メッセージ、暗唱聖句、ご褒美のお菓子配布で終了です。
 この公園リビックは、霊的戦いが最も激しく、父兄たちが警戒してお友達をよこさなかったり、私たちが始めると同時にお友達を連れ帰ったりします。しかし、祈りをもって戦っていく時に、不思議に多くのお友達が集まって来て、公園リビックができるのです。主は栄光を現して下さいます。
 さて、最後に日曜日に行なわれるスペシャルリビックですが、時間帯は午前八時三十分から十時十五分までです。初めのゲームまでは金曜リビックと同じですが、その後キャラクターが登場してくるところが特徴です。現在よく出て来るキャラクターは、「なんですか君(なぞなぞ問題を出して答えてもらう)」、「ベビースターマン(新聞ちぎり競争をさせたりする)」、「ダーツマン(上下黒タイツ姿のダーツマンが新聞紙で作った竹刀でお友達と剣道を行なう)」、「やっぴょ」、「よっちゃんデショー」、「インデアンホイ」等といったキャラクターです。現在これらのキャラクターは、このリビックで成長したお友達(牧師子女)が献身的に行なっています。
 この後は金曜リビックと同じですが、日曜だけは自由献金があります。この時点で九時四十分頃なので、みんなで大人の礼拝のためにテーブルや椅子を並べてから二階の分級室(台所のある部屋)に移動します。そこで各自祈りの課題を上げ、一人一人が祈ります(日の浅いお友達でも、みんなが祈るので祈るようになります)。これで日曜日のスペシャルメビックが終わります。
  又、月に一回第一聖日の日に「クッキング」の時と、第三聖日の日に「工作タイム」を時を持っています。
 これが教会で行なっているリビックのCS活動の様子です。弘前富士見教会のお友達の約7割が、未信者から送られて来ています。ですから、信仰がはっきりすればするほど戦いも激しくなります。そして残りの3割が、信者のお友達です。彼らは貴重な存在です。霊的な成長とともに、主の良き働き人として少しずつ成長しています。このほか、夏と冬のキャンプも成長の大きな土台となっています。これからもお祈りいただければ感謝です。

「主に向かって手を差し上げ、あなたの幼子たちのために祈れ。
彼らは、あらゆる街頭で、飢えのために弱り果てている」(哀歌2:19)。

キングダム2003.7月号より