第46回 「教会のほど良い加減は?」 |
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福島第一聖書バプテスト教会
牧師 佐藤彰 |
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沖縄に出かけた時、「いい加減なやつ」、などとして使われる「いい加減」が、ちょうどよい湯加減のような、良い意味で使われることがあると聞きました。ほど良い、心地良い加減は、何事にもあります。
聖書は「あなたは正しすぎてはならない。知恵がありすぎてはならない。なぜあなたは自分を滅ぼそうとするのか。悪すぎてもいけない。愚かすぎてもいけない。自分の時が来ないのに、なぜ死のうとするのか。一つをつかみ、もう一つを手放さないがよい。神を恐れる者は、この両方を会得している」(伝道の書7:16〜18)と、意味深いことを教えています。
「過ぎたるは及ばざるがごとし」と言われていますが、人は極端に傾きやすく、バランスを保つことがいかに難しいかを物語っていると思います。私もある時は、サプリメントが体に良いと聞いて、朝食のように口にしてみたこともありました。けれども、とり過ぎは危険だというニュースが流れると、途端にやめてみたりと、極端から極端へ流れる傾向があります。
翻って、教会はどうでしょう。多くの人々に門戸が開かれた教会でありたい。この町に建てられた教会として、多くの人々に来会してほしいと願うのであれば、来られた方々が居心地の良い、ほど良い加減を探る必要があるのではないでしょうか。
礼拝はどうでしょう
まずは受付、歓迎はどうでしょう。デパートでも、あまりにしつこく店員さんが寄ってくる店は、敬遠される傾向があります。さりとて、何の歓迎もないのでは、気味悪くも感じるでしょう。教会でも、あいさつは明るく、しつこくなく、心が温かくなる歓迎のほど良い心地良さがあるのではないでしょうか。
次に礼拝はどうでしょう。地域差もあることと思いますが、あまりに堅すぎるのでは、教会員の家族や友人に、人を寄せつけない、壁のようなものを感じさせるかもしれません。教派や教会の歴史、伝統を大切にしつつも、教会に地域の人々が訪れてみて、「ああ、来て良かった。ほっとする」と思っていただけるような居心地の良さは必要です。
もともと聖書は世界のロングセラーで、特別な書ですから、そこに記されている神様からのすばらしいメッセージや、福音の輝きをかもし出すのにふさわしい、時代や地域の人々にマッチした装いが必要と思われます。賛美も暗く、力なくではなく、明るく、大きな声で、真心からが似つかわしいでしょう。祈りは長すぎず、わかりやすい言葉で、素直な心で献げたいものです。メッセージも、実生活になるべく触れるような、身近で、心に響くものをと願わされます(かくいう私は、反省することしきりです)。
聖い教会の交わり
礼拝を取り囲む交わりや、教会の運営はどうでしょう。せっかく礼拝で恵まれても、ホールや台所で言い争いをしていたら興ざめです。コリント教会のように、パウロ派とか、アポロ先生派などの派閥があったのでは、伝道が進みません。どこかの市場にたむろする世の人々のうわさ話にほど近い陰口、悪口が教会の中に横行していながら、人が救われることを望むのは矛盾です。聖書は厳しくこの点について教訓を述べています。「彼らの中のある人たちがつぶやいたのにならってつぶやいてはいけません。彼らは滅ぼす者に滅ぼされました」(气Rリント10:10)。
出エジプトして、救いにあずかったはずのユダヤ人は、幾たびエジプトに帰りたいとか、ニラやにんにくが食べたい等々、果てはモーセを殺してしまえとつぶやいたことでしょう。その結果、約束の地を見ることなく、滅ぼされ果ててしまったのは、私たちに対する反面教師です。
「つぶやき」のウィルスは、加速度的に伝染し、広がりゆくようです。それがどんなにか大切なキリストの体である教会を痛め、傷つけ、悲しませるることでしょう。教会を駄目にするすべての不平や不満、つぶやきを排除して、来会される方々をいやし、包み、キリストのもとにお連れする、温かい交わりをはぐくみたいものです。
教会の運営
ところで、教会学校の教師会にしても、○○委員会にしても、何の会合にしても、出席することによって、疲れ果ててしまうむだな営みはないでしょうか。全員が一言ずつ言うことがならわしとばかりに、延々三時間、四時間も会議を連ねたりということがあるとすれば、新しくこの営みに加わる方はよほど忍耐深い方以外には望めないと思います。一般の会社でもエネルギーを内向きに使うような会議はなるべく手際よく、端的に終えるよう随分前から言われてきました。その他、これは時代にそぐわないと思われるような事柄があるのであれば、思い切って変化していく勇気や決断も大切だと思います。すべては一人でも多くの方々が教会に集い、福音に触れ、救われ、恵まれ、満たされ続けていくためにです。そのための、時代や地域にふさわしい、居心地の良い、ほど良い加減を探り求めていきたいのです。
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キングダム2006年5月号より
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