基督教式典礼文 付 冠婚葬祭 慶祝記念会 その他の諸行事 序文 各教団はそれぞれ式典用礼文を発行しているが、本書はまた別な使命を帯びて刊行したものである。すなわち、聖書的純福音信仰の立場から千年期前再臨信仰を表明する式文の必要を痛感して編集を企てたものである。先に、昭和26年に出版したものの、実際に使用して不備、不便の点の少なくないのを遺憾とし、それらの点を補足、修正して、完璧を期したものである。 本書は別に聖書を持たなくとも、挙式の際使用するがごとき聖句はほとんど全部収録した(ただし長文の所は省略して引照のみにした)。 賛美は聖歌を採用したが、これも随意に賛美歌その他を使用されても差し支えない。また式の順序、祈祷、聖歌の選定などは大体の基準を示したものであるから、使用者は適宜に省略または変更してもよろしい。 ついでに諸式の執行にあたり多少の説明を要するものは細字で書きしるし、使用者の便を計ることにした。 本礼文の第一部、第二部は他の礼文と大差はないが、第三部の大半は独特のものである。第二部に収めた。結婚式に関する説明十七項目、葬儀に関する注意説明二十一項目 昭和35年9月 森五郎