メッセージ


聖書箇所 あなたがたは、地上のものを思わず、天にあるものを思いなさい。 コロサイ3:2
コロサイ3章1〜6節
11月03日(日)
メッセージ

大久保旨子
説教題:「上にあるものを」
パウロはこのコロサイの教会の人々に聖書の正しい教えを実際の生活の中に生かすように勧め始めています。今日読んでいただいた箇所はその最初の部分でクリスチャン生活の根本的な原理について語っています。
1.上にあるものを求めなさい(1-2節)パウロはイエス様を信じて救われた私たちが、この地上でどのように生きていくかという心構えを一言で表現しました。それは、1節の「上にあるものを求めなさい」です。2節の「地上のものを思わず、天にあるものを思いなさい」も同じ意味です。上にあるものを求め、天にあるものを思うとはいつもイエス様のことを意識しながら生きていこうということです。
神が私たちと常に共におられ生きて働かれる事、イエス様は私たちを神の子どもとして大いに祝福される者に変えるために、十字架にかかってくださいました。天にあるものを思うとは、その十字架の愛を見上げつつ生活するのです。

2.永遠に価値あるものを求めなさい(3-4節)
地上のものではなく、天にあるものを求めなさいと勧めた後に、パウロは古い私たちは既に死んでいて、新しいいのちに復活します。そしてやがて肉体も栄光のからだに造り変えられて永遠に生きるのだということを読者に思い起こさせています(3-4節)。
この世のものはどんなに価値があるもののように見えても、やがては朽ち果ててしまいます。でも、天に属するものは、永遠に続きます。私たちが朽ちるものではなく朽ちないものに目をとめて神様がくださる永遠にもっとも価値をおいていきるならば、私たちの考え方も意識も、投資するものも…価値観そのものが変革されていくのです。
ですから、永遠の世界に一歩を踏み出した私たちクリスチャンは、地上のものではなく天にあるもののことを考え、それを求めて生活すべきとパウロは勧めるのです。

3.地上のからだの諸部分を殺してしまいなさい(5-6節)
パウロは、上にあるものを求めるようにと勧め、さらに「地上のからだの諸部分、すなわち、不品行、汚れ、情欲、悪い欲、そしてむさぼりを殺してしまいなさい」(5節)と勧めています。これらのものから悪い行ない、罪深い行動が生まれます。むさぼりとは、本来自分に権利のないものを欲しがることです。特にパウロは、むさぼりは偶像礼拝だと述べています。偶像礼拝は神さまを否定する罪です。自分の中に生じるむさぼりの心を捨て去ることが、罪から離れるのに必要です。
パウロは、ローマ7:7-8でこんなことを語っています。「律法が、『むさぼってはならない』と言わなかったら、私はむさぼりを知らなかったでしょう。しかし、罪はこの戒めによって機会を捕らえ、私のうちにあらゆるむさぼりを引き起こしました」。
私たち一人の力では、内側に生じるむさぼりの心を殺すことはできません。今回の箇所でパウロは「むさぼりイコール偶像礼拝だ」と語っています。偶像礼拝の罪を悔い改めるということは、聖書の神様こそ真の神さまであるということを認めることです。
上にあるもの天にあるものを求めること、すなわちいつもイエスさまのことを意識し永遠に価値あることを求め続けることが、罪から私たちを引き離すのです。
私たちの心が目の前の小さな問題や思い煩いではなくて神様に向き、そして神様が聖書を通して語ってくださる永遠に目をとめていつも神を意識し、また永遠に価値あることを求め続けましょう。

祝福をお祈りいたします。