メッセージ


聖書箇所 主によって語られた事は必ず実現すると信じきった人は、何と幸いなことでしょう。
ルカ1:45
12月01日(日)
メッセージ

大久保旨子
説教題:「御心の成就」
ポイント*神様は約束された事を成される方です。私たちも神様から来る希望に 信頼する者となりましょう。

 今日からアドベントが始まりました。ここではザカリヤとその妻エリサベツ、 そして神様から遣わされた御使いが出てきます。ザカリヤは「アビヤ」という組 の祭司のひとりでした。800人程いる中でクジを引いたところ、ザカリヤに当たり ました。この時すでに神様の祝福の計画は進んでいたのです。

 私たちが神様の計画の中を歩ませていただいている時というのは、その時その 時はそれに気がつかない時が多いものです。多くの場合、時がたって自分の歩み を振り返ったときに初めて、ここに主の御心が成っていた!と見えてくる事が多 いと思います。

 ザカリヤもこの時は自分が神様の大いなる計画の一部を担っていることは知る よしもなかったでしょう。ザカリヤとエリサベツはとても歳をとっていました。 奥さんエリサベツは不妊の女だったと書かれています。おそらく長い間求めつづ け、祈り続けていたと思います。しかし二人はもう歳をとってしまっていたので 、子どもが欲しいという願いや祈りも枯れて、いつの間にか諦めていたのではな いかと思います。

 そんなある時ザカリヤに御使いガブリエルが現れました。そして二つの神様か ら預かった喜びのおとずれ、神様の計画をザカリヤに話します。

 一つ目は「ザカリヤとエリサベツに対する神様の御心」です。それはもう歳を とっていたふたりに、男の赤ちゃんが与えられる、という知らせでした。

 そして、二つ目の神様の御心は「生まれてくる男の子に対する預言」でした。

 しかし、それを聞いたザカリヤはとても信じられませんでした。長い間祈って 求めていたことでしたけれども、自分達はもう歳をとっていたからです。

  疑ってしまったザカリヤはその時から声が出なくなり、話せなくなってしま ったのです。それから少し経ってエリサベツは本当に男の子を身ごもりました。 神様の計画が成就したのです。御使いが知らせてくれた一つ目の御心がその通り になりました。御使いは一番初めに神殿でザカリヤの前に現れた時「あなたの願 いが聞かれたのです。…」といいました。神様はずっと子どもが欲しかった二人 の願いをちゃんと心に止めておられたのです。

 神様は私たちの小さな祈りひとつひとつを聞いて心に止めてくださっています。 そして私たちにはとても理解しきれない、把握することができない、神様の素晴 らしいタイミングでその祈りに答えてくださるのです。

 二つ目の男の子に対する神様の預言はどうだったでしょうか。ヨハネと名付け られ、預言どおりに神様の言葉を語る者となってゆきます。そしてヨハネの言葉 によってイスラエルの多くの子らが、彼らの神である主に立ち返ってゆきます。 更にその後バプテスマのヨハネと呼ばれ、イエス様に洗礼を授けるという素晴ら しい役割を担う者になってゆくのです。

 御使いはいいました。「私のことばは、その時がくれば実現します。」

 私のことばというのは、御使いが神様から預かった言葉ですから、神様の言葉、 とも読むことができます。神様の言葉、約束、聖書の預言はすべて必ず成就して いきます。神様は全世界の支配者であり、真実な方だからです。ただ、私たちの タイミングと神様のタイミングとは違うという事が多くあります。その中にあっ ても神様を信頼し、祈り続ける者でありたいと思います。

 不妊で歳をとったエリサベツに男の子が与えられました。そしてこのことは同 時期に聖霊によってイエス様を身ごもった処女マリヤに対する大きな励ましとな ります。これは父なる神の綿密な愛の御心の成就です。わたしたちがクリスマス を祝う時、救い主の誕生を喜ぶことはもちろんですが、そこにいたるまでのこの 神様の計画ひとつひとつとその計らいに感動を覚えずにはいられません。アドベ ントの時に、イエス様が誕生するまでの父なる神様の愛の計画、そしてその計画 を通して与えられた救いを覚えて感謝を捧げましょう。そして私たちも神様が愛 の御心を自分自身に成してくださるのだと信じ、希望を持って歩みたいと思いま す。

 主によって語られた事は必ず実現すると信じきった人は、何と幸いなことでし ょう。ルカ1:45

祝福をお祈り致します。