メッセージ


聖書箇所

Uコリント5章14〜17節

06月01日(日)
メッセージ

大久保旨子
説教題:「愛によりて」

 これはパウロがコリントの教会に書き送った手紙です。今日の箇所は、イエス様がなしてくださった十字架による贖い、また父なる神様との和解について書かれています。17節『だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました』とありますが、この「新しい」という言葉は語源をたどると「いつも新しさがキープされている、日々新しい」という意味があります。
では、その神様によって新しくされた4つの事をみてゆきましょう。

 一つ目は自分自身が新しくされる。ということです。(21節)
イエス様の十字架によって私たちは義とされました。私達はどんな善行や慈善事業をしても、神の前に罪は消えることはありません。私たちはただイエス様を信じるだけで義とされ、そこから新しい人生が始まるのです。聖書の中にはイエス様によって人生が180度、新しく変えられた人が沢山出てきます。パウロ自身がその一人であり、取税人としてお金をだまし取っていたことで有名なザアカイも全くの別人のように人々に施す人となりました。

 二つ目は、イエス様によって父なる神様との和解が成立したということです。つまり、人と神様との関係が変わったのです。18節~20節
 神様が懇願して、手を伸ばして、あなたを罪の淵から引き上げようとして下さったのです。「あなたの罪の全部を、わたしが担ったよ」と語りかけてくださっています。そして罪によって断絶されていた父なる神様との関係が回復し親しい和解の恵み、父なる神様をお父さんと呼ぶことの出来る恵みが与えられました。

 三つ目は、私達の生きる目的が新しくなる。ということです。いつも自分中心にまた自己実現の為に生きてきた人生が神様に出会う事によって新しく変えられ、命を捧げて愛してくださったこの方のために生きよう、と生きる目的が変えられていきます。15節
 もはや神様の為に生きていく人生に最大の喜びを得る事ができるように変えられるのです。

 四つ目は、価値観が新しく変えられる。ということです。16節
 かつては人間関係や人を見る目、自分の考えに固執していたのが、今は生きる標準が新しくなりました。物事に対する感じ方も優先順位も変えられ、かつて価値を置いていたものがむなしく感じ、神様との関係において喜びや楽しみを得るようになるのです。
 わたしたちはどうでしょうか。イエス様を信じ、主と共に歩んでいる私たちも、この新しいいのち、新しくされた恵みを握って信仰生活を歩んでいるでしょうか。これらはすでに私たちに与えられているものです。この愛によって新しくされた恵みをもう一度握りしめて、今日からの歩みを前進してゆきたいと思います。
 パウロやザアカイがイエス様の愛によって変えられ新しくされたように、また聖書の言葉・神の福音に出会った多くの人が変えられていったように、誰でもどのような人であっても神様の救いの計画から漏れている人は、ひとりもいないのです。
 ですから、私達は全ての人が神様の救いの計画に入れられている事を信じ希望をもって、愛するひとりひとりの救いの為に確信をもって祈ってゆきたいと思います。 救いは神様の御心です。そして神様は必ず、一番良いタイミングで魂を捕え、救ってくださるのだ、と確信をもって祈りつづけるものでありたいと思います。祝福をお祈りいたします。
「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ。すべてが新しくなりました。」