メッセージ


聖書箇所

ローマ3:23-24

06月29日(日)
メッセージ

濱野好邦
説教題:「神様の恵み」

@ローマ人への手紙3章23節24節
すべての人は、罪を犯したので、神からの栄誉を受けることができず、ただ、神の恵みにより、キリスト・イエスによる贖いのゆえに、価なしに義と認められるのです。

「神様の恵み」

 罪とは、違法行為のことです。私たちはさまざまな違法行為を行ないました。その中で最大のものは神様に背を向けて敵対したことです。天と地の創造者、すべてのものの根源である方に対して反逆をしてきたということです。神様の存在を否定し、神様によって生かされているということも否認してきました。

 私は、神様を信じないことが罪だと言われても、その言葉の意味も理解できませんでした。神様から注がれている愛を無視し、愛を拒絶していたのです。その結果当然、喜びも希望もなく、生きがいさえも見いだせずに、不平と不満の中で寂しく沈み込んでいたのです。

 そんなことで、神様の愛で心を満たされるような祝福を受けられるはずもなかった私ですが、神様はとてつもなく大きな愛を示してくださいました。イエス様の十字架の死によって私の罪をすべて消し去ってくださったのです。神様からの一方的な恵みでした。

 お陰で私は神様を礼拝できるようになりました。神様と顔を合わせ、神様と向き合って生きられるようになったということです。それは聖書のみことばを頂くことと、お祈りとによって神様と心を通わせることができるということです。神様の愛をしっかり心に受け止めることが出来るのです。ありがたいことです。

Aヤコブの手紙5章11節

 見なさい。耐え忍んだ人たちは幸いであると、私たちは考えます。あなたがたはヨブの忍耐のことを聞いています。また、主が彼になさったことの結末を見たのです。主は慈愛に富み、あわれみに満ちておられる方だということです。

「慈愛による守り」

 7節から11節までの中に耐え忍ぶ、忍耐、という言葉が5回使われています。イエス・キリストを信じる信仰では忍耐は欠かすことのできない事柄です。キリストの再臨を待ち、キリストの慈愛と憐れみに期待して忍耐していくということです。ヨブは過酷な試練と周囲からの批判を忍耐によって乗り越えた人物です。神様がヨブの心を守りました。

神は真実な方ですから、あなたがたを耐えることのできないような試練に会わせるようなことはなさいません。むしろ、耐えることのできるように、試練とともに、脱出の道も備えてくださいます。1コリント10:13これが私たちに与えられているキリストからの励ましです。

 短気を起こして棄教してはいけないと教えられているのです。「つまずく」とか「ころぶ」という言葉があります。一般の信者がキリストを棄てることを躓くと言い、教職者が他の宗教に転向することを転ぶと言います。昭和17年6月26日に牧師達が一斉に検挙され、日本のキリスト教会は大弾圧を受けましたが、当時の牧師達も信者達もみごとに忍耐をもって試練を乗り越えました。

 それに先立つこと約10年、昭和5年のことですが、日本のキリスト教会には歴史的に特別に有名なリバイバルが与えられていました。猛烈に燃え上がったリバイバルの炎は日本の軍部による神の民への、神社を礼拝せよ、という弾圧をはねつける勢いを持っていたのです。キリストが私たちの心と信仰を守ってくれるのです。

 神様の愛と恵みによって堅実な信仰生活を捧げていきましょう。