メッセージ 1/1

説教題 互いに尊敬する信仰 牧 師
聖書箇所 1テサロニケ5:11-13 濱野 好邦
説教要旨 イエス・キリストからの愛を喜び、キリストの愛によって安らぎ憩う中で互いに励まし合い、互いに徳を高め合いましょう。

今年の標語:1テサロニケ5:11
 互いに励まし合い、互いに徳を高め合いなさい。

明けましておめでとうございます。
今年もご一緒に楽しく聖書から神様の恵みを頂いていきましょう。

「あなたがたは、今しているとおり、互いに励まし合い、互いに徳を高め合いなさい。兄弟たちよ。あなたがたにお願いします。あなたがたの間で労苦し、主にあってあなたがたを指導し、訓戒している人々を認めなさい。その務めのゆえに、愛をもって深い尊敬を払いなさい。お互いの間に平和を保ちなさい。」
(1テサロニケ5:11-13)

テサロニケはギリシヤの中部に位置するエーゲ海に面する良い港がある大都市でパウロによって福音が伝えられた町です。テサロニケのクリスチャンはキリストを信じるようになって日が浅く、信仰に於いて成熟する必要がありました。特に、キリストの再臨の時期を今すぐだと思っていたようなので、パウロは再臨信仰について詳しく教えました。
今日の説教の聖書箇所には「励まし合い」「徳を高め合い」「認め」「愛をもって」「尊敬を払い」「平和」というようなキリストが私たちに与える賜物、そして同時に私たちが大切にすべき徳目が挙げられています。再臨が直ちに起ると思い込んでいたテサロニケの信者たちはこれらの徳目を無視するかのような姿勢でいたのです。
それでパウロはキリストの再臨を待つクリスチャンは豊かな徳を身に付ける必要があるのだと教えているのです。そのためには、励まし合うことと、互いに徳を高めていく努力が必要であるのです。初心者は見下され、或いは、否定されるとつまずきますので、尊敬の気持ちを明らかにしていくことが必要です。だいたい私たち普通の人は褒められて伸びるのです。

お互いに尊敬し合う第一の理由は、私たちはお互いに、キリストが代わりに死んでくださったほどの人(ローマ14:15)だからです。私たちは自分の罪のために神様を礼拝することも、神様と共に生きることもできませんでしたが、神様の大きな憐れみによって罪を赦された立場だということを心の中にしっかりと覚えていることが大事です。
尊敬すべき第二の理由は「尊敬をもって互いに人を自分よりまさっていると思いなさい」(ローマ12:10)という教えです。多くの人は相手と自分を比較して生きています。しかし、聖書は私たちに相手の長所をよく認めて高く評価し、自分の短所を知って謙遜になることを教えています。自分の長所を誇り、相手の短所を指摘していてはキリストに似ている人とは言えません。優越感に浸って浮かれている人は、翌日は劣等感にさいなまされるのです。
 私たちが相手を尊敬すべき第三の理由は「大ぜいいる私たちも、キリストにあって一つのからだであり、ひとりひとり互いに器官なのです」(ローマ12:5)という事です。私たちは自分一人ではキリストの体を形成することはできません。キリストの体を形成する仲間がいてこそのキリスト教会です。相手の存在には心からの敬意が表されなければならないのです。

「励まし」「徳」「認め」「愛」「尊敬」「平和」はすべてキリストが私たちに与えてくれます。私たちはキリストに祈りによってこれらの徳目を求め続けます。そして、キリストから励まされ、キリストの徳を受け、キリストによって認められ、キリストから愛され、キリストから尊敬され、キリストから平和を受けたのです。
お互いの間に尊敬の心をもって、相手を自分よりまさっていると思えるようなになっていけたらいいと思います。私たちがお互いに徳を高めていくために大事なことはイエス・キリストからの愛を喜び、キリストの愛によって安らぎ憩うことです。

イエス・キリストからの愛を喜び、キリストの愛によって安らぎ憩う中で、互いに励まし合い、互いに徳を高め合いましょう。